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​ひときれの記憶を

ひと切れの記憶を

食べ尽くしたあと

あたしの夢なら

どこにある ここにある

 

溶けない砂糖は

ぬるい外気のせいで

汚れてくばかりだ

 

けど.... 

 

残せない一秒

一瞬

あたしだって

弱くもなったり

泣きたくもなるもんな

 

外では強く

笑顔でいなくちゃって

作った自分にもう押しつぶされそう

 

もどかしい未来は

あたしの歌だ

鬱々しい日々も

あたしは

完璧に似た

なにか求め

わからないことは

離れない幻想

離れない 離れられない

 

ah

離れない

もう溶けない

戻れない

恋はいつか終わる

愛だってそんなものか

流行り廃りも

浮世の船に揺られながら

 

悲しい話は

期待しすぎたせいだ

けどこんなものと

まださ諦めたくない

 

やわらかい熱は

描けない未来は

下れない坂を

登って

たった一歩

踏み出せないまま

すくんだ心は

拠り所もなく

ただ逃げたい

もう逃げたいのに

 

どうして

もどかしい光は

まだここにあるんだ

あなたにもみえる?

あたしは

希望に似た

なにかを求め

耐えられない痛みは

無限の今に

溶かして消えてしまえ

 

離れない

もう溶けない

戻れない

残せない一秒 一瞬

あたしだって

弱くもなったり

泣きたくもなるもんな

 

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